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低濃度アトロピン点眼治療について

近視進行を抑える方法として、広く行われている方法の一つが低濃度アトロピン点眼です。機序の詳細は未だ分かっていないところもありますが、毛様体筋にあるムスカリン受容体をブロックすることで、眼軸長の伸長を低減できるとされています。 この治療は1日1回両眼に点眼するだけなので、5歳以上のお子様を対象に簡単に始めることができます。近視進行抑制効果としては、約30~60%程度と報告されています。日本では2025年春より、厚生労働省に認可されたリジュセアミニ点眼液0.025%(参天製薬)が発売されております。2026年6月からは選定療養制度(保険診療+自費診療の一部混合)が適応されることとなり、検査・診察費用は保険適応で、薬品代が自費(保険適応外)での治療となります。 メリットとしては手軽に始めることができ、副作用が少ないことが知られております。またオルソケラトロジーなどの他の治療との併用もしやすい点も挙げられます(少し散瞳するためレッドライト治療との併用はできません)。デメリットとしては、お子さんによって効果がまちまちであり、あまり治療効果を感じられない子もいること、また副作用の一つである羞明(まぶしい)が、報告では”ほぼない”とされていますが、実際にはまぶしさを訴えるお子さんたちも少なからずいらっしゃるのが現状で、まぶしさを理由に屋外活動を控えるようになっては逆効果です。。そして軽度の散瞳効果でもコントラストがやや低下するため、”少し見えづらい”という感覚的な副作用を自覚することがあり、そのせいで学習意欲が低下したりする恐れがあります。加えて近視進行が大きい年齢(8~20歳前後)で治療を中断するとリバウンドが生じる可能性が指摘されており、少なくとも治療開始から2年以上、可能なら20歳前後くらいまで継続できるかがポイントになります。

治療の流れと費用について

● 当院初診の場合、まず初回検査で、視力検査や散瞳検査、眼底検査などを行います。その結果を受けて、治療に問題がないと判断された場合に、“後日”に以下の適応検査を予定します(要予約)。
● 当院初診ではなく、半年以内に視力検査や散瞳での眼底検査を受けており、治療に問題ないと判断される場合には、そのまま同日に適応検査を行います。
● メガネやコンタクトレンズ等の処方を希望される場合、近視治療用の検査・診察と同日には行うことができません。別日でのご予約となりますので予めご了承ください。

・適応検査(初回検査:予約制)
視力検査、MYAHによる角膜形状解析と眼軸長測定などを行い、現在の近視の程度を詳細に確認します。その後治療について詳細をご説明、同意をいただいた後、リジュセアミニ点眼液を1か月分ご購入いただきます。

・治療開始1か月後検診
治療後の状況を確認し、異常がなければ継続をご相談、希望時には点眼薬2か月分を処方します。異常が認められた場合や副作用が強い場合には点眼治療の中止、他の治療への変更などをご相談します。

・治療開始3か月後検診
視力検査や屈折検査、眼軸長測定等を行います。問題なく治療継続を希望される場合、これ以降は3か月分の点眼薬を処方します。

※基本的には約3か月ごとの検査・診察を行いますが、視力などの検査に関わる費用がかかるのは年に2回の見通しです。再診料などは別途でかかります。いずれも保険適応です。また年に1回は散瞳して眼底検査があり、検査に時間がかかるほか、4-5時間ほど見えづらくなります。
※リジュセア治療以外の診療については、別日でのご案内となります。

・点眼薬の費用(受付でお支払い)
リジュセアミニ点眼液0.025% 30日分 5,500円(税込)
               90日分 16,500円(税込)

※診療費用や薬剤費用は薬剤の卸値や消費税等の変動により予告なく変更となる場合があります。最新の費用につきましては当院スタッフまでお問い合わせください。